会計の基礎を学んだ
入門書を読んで,財務3票を読む方法を学んだ.
Amazon.co.jp - 図解「財務3表のつながり」でわかる会計の基本 | 國貞 克則 |本 | 通販
ここでは,はてなの2021年7月期,第1四半期のPL,CF,BSを眺めて,わかったことを書いていく.分析ではないので,当たり前なことを書いていく.
数値
資産
お金が何に使われているかを示す.
- 流動資産:1年以内に現金化される予定のもの.
- 固定資産:1年を超えても現金化されない,または現金化されるのが1年を超えるもの.
資産合計 = 流動資産 + 固定資産
2,507,921 = 1,857,331 + 650,589
流動資産が多くを占めている.
ソフトウェアは無形固定資産に含まれる
- 有形固定資産:61,595
- 無形固定資産:272,095
- ソフトウェア:253,060(無形固定資産の93%)
- 投資その他の資産:316,898
- 投資有価証券:199,962
ソフトウェアが固定資産のうち38.8%を占めている.長期保有の債券や,子会社や関連会社の株式などのことを投資有価証券という.投資有価証券って具体的になんだろう?
流動比率
流動比率 = 流動資産 / 流動負債
6.53 = 2507921 / 383748
1年以内に現金化できる資産が,1年以内に返済しなければならない負債の6倍以上ある.
自己資本比率
自己資本比率 = 自己資本 / 総資本
0.85 = 2124172 / 2507921
資本の85%を,株主からのお金と稼いだお金が占めている(要確認).
レバレッジ比率
レバレッジ比率 = 総資本 / 自己資本
1.18 = 2507921 / 2124172
比率が低い → 他人資本をあまり使っておらず,安定したビジネスを運営している.
総資産回転率
調達資産でどれほど売上高を作っているか.
総資産回転率 = 売上高 / 総資産
0.23 = 570130 / 2507921 // ※四半期
当期純利益率
当期純利益率 = 当期純利益 / 売上高
0.034 = 19489 / 570130 // ※四半期
- 売上総利益:517,136
- 販売費及び一般管理費:486,806
- 営業利益:30,330
人件費は販売費及び一般管理費に含まれており,売上総利益の多く(94%)を占める.ソフトウェアの開発には原価があまりかからないので,その分人件費が占める割合が高くなっている.
キャッシュフロー
実際のお金の動き.ここでの増減については,公開されているPDFで説明されている.
- 営業活動によるキャッシュ・フロー:△295,084
ここの解釈はよくわからない. - 投資活動によるキャッシュ・フロー:△21,515
投資活動にお金を当てていることを示す.ここが増加している場合,投資しているものを売却して現金を得ていることを示す. - 財務活動によるキャッシュ・フロー:200,344
お金を得ている(短期借入金で +200,000).
割合で見る
流動資産:固定資産
74.0% : 25.9%
固定資産には有形固定資産と無形固定資産を含む.有形固定資産は土地や建物,機械装置などをいう.ソフトウェアの開発を中心に行う企業では,有形固定資産は少なくなるはず.流動資産には現金及び預金が含まれる.これが資産の多くを占めているため,流動資産の方が多くなっている.
流動負債:固定負債:純資産
14.0% : 1.3% : 84.6%
純資産が資本の多くを占める.利益余剰金が資産の67.7%を占める.
営業利益,四半期純利益
5.3% , 3.4%
他の会社と比較すると,売り上げに対しどれだけ利益を出せているかわかる.
思ったこと
人件費は販売費及び一般管理費(販管費)に含まれる.解雇すると販管費が下がるので,純利益が上がるかもしれない(もちろん,売上高が下がって純利益も下がるかもしれない).
そもそも財務3票を読んだ経験がまったくなかったので,比較対象となる企業がないと,その数値が高いのか低いのかわからない.次に読むときは,業種の比較,同じ業種で複数の企業を比較する.
疑問点
- 短期借入をなぜしたのか?