2023-04-28

どこから手をつけたらよいかわからない仕事をどう進めるか

要件を整理して具体的なやることまで落とし込むことができないのでどうやったらよいか相談してもらった。

達成したいことはなんとなくわかっているが、具体的に何をどう進めていくかわからない仕事があったとき、自分には手に負えないなと思ってしまう。実際にやってみると、何かするけどあんまり進んでないという状態になる。

こういう仕事をどんなふうに進めるかについて教えてもらっているので、その内容をまとめてみる。

本文でいう「仕事」は PBI とかストーリーとか実現したいこととかを意味している。

流れ

  1. ゴールを決める

  2. 関係者を洗い出す

  3. ゴールの達成のために何をしなければならないかを明らかにする

  4. 何をするか決まったら、それを実現する方法を考えて決定する

  5. 実現する方法について、技術やリリースの段取りなど、詳細を検討する。タスクを分解する

  6. 実際にタスクをこなす

細かい説明

ゴールを明らかにする

仕事で達成したいことを明らかにする。達成したいことが実現できればこの仕事は完了になる。

達成したいことが複数の要素に分解できる場合は、要素ごとに絶対なのかできればなのかといった、実現の要求の度合いも明らかにすること。

達成したいことだけではなく、「そもそもなぜこれをするのか」という意図を書いておくとゴールがよりわかりやすくなる。

ステークホルダーを明らかにする

関係者を明らかにする。

特に、意思決定をする人を明らかにすることが重要である。意思決定する人が決まっていない場合は決めてもらう必要がある。決定がひっくり返ることを避けるため、「この人さえ説得できればよい」という人を見つけておくとよい。

スクラムでいうとプロダクトオーナーが意思決定する人、と思ってしまうが、実際はそうではない場合もある。

そもそも意思決定する人が誰かわからない、という場合は、そのタスクに関係のありそうな人と会話する必要がある。その仕事についての疑問点を聞く人は誰かを考えて、そこから必要な情報を集めていく必要があるかもしれない。

何をするか明らかにする

何をするかはっきりしていない場合、このステップが必要になる。

ゴールを達成するために何をするかを明らかにするため、調査や情報収集をする。

調査や情報収集によって、現在はどうなっており、それをどう変えたいかが明らかにできればよい。そのためには、全体像を掴んだり、疑問点をつぶす必要がある。

具体的な実現方法を明らかにする

ゴールを達成するために何をするか明らかになったら、それを実行するための具体的な手順を明らかにする。

例えば、運用や技術面の理想の実現度合い(価値)や工数(コスト)を考えていくつか案を出し、ステークホルダーと相談して実際に行うことを決定するなどを行う。

具体的な手順が明らかになれば、あとはそれを進めていく。

進めていく途中で手戻りや変更があるので、一度仕事を詳細化したからといってその通りに進むとか限らない。

技術的な不確実性を下げる

実際に作業をした結果、できると思っていたことができなかったり、困難な点を発見して計画を立て直さなければならなくなったりと、状況が変わってしまうことがある。

そのような不確実性を下げるために何ができるか。

「何をするか明らかにする」 段階で細かいところまで想像する

すべての部分を可能な限り詳細に考える=その作業をする、なので、どこまで想像するかが重要である。これに関しては割と経験がものをいいそう。

明らかにできそうな部分は想像をしなくて良い。やりたくないと思う部分は深掘りすると問題が見つかるかもしれない。

想像ではなく、プロトタイプを作ったり、(同じようなことを繰り返す必要があるなら)試しにひとつやってみても良い。

理想との乖離を考える

理想的ではないということは、その部分に関して何か問題が発生する可能性が高いと考えられる。まず、理想的な状態を考えて、現状との差分を確認すると、発生しそうな問題や先に解決しなければならないことが明らかになる。

理想との乖離を考えるためには、まず(比較的)理想的な状態を知っておく必要がある。これは理想を考えるというよりも、世の中の事例や社内のプロダクトを見て学んでいく必要がある。

感想

書いてはみたものの全然わかってないので実践しつつ修正する。